Disk4

 

 

 

Disk4

2023

24.5×22×5cm

ブラックチェリー

 

4番目のディスク型オブジェクト。

Disk1ができた後、2月の展示が決まった。

馴染み深いナラ材の床の旧幼稚園の教室に、4体のディスクを並べて展示しようと思った。

一片につくるのではなく、一体づつ変形するように制作していき、最後にできたフォルム。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Disk1

 

 

 

Disk1

2022

25×21×5.5cm

ブラックチェリー

 

昨年制作した最初のディスク型オブジェクトです。

5番目の容器型オブジェクトをつくり終えた時に、この穴を埋めても

木目が何かを語ってくれるかもしれない と思ったのが始まり。

 

ディスクとは、円盤状の記憶媒体にデータを記憶する補助記憶装置のこと

彷徨える人のイメージの編集者のような造形物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5年

 

 

 

8月3日の朝、前日の塗装の仕上がりを確認し、新たなオブジェクトができた。

2018年、工房移転してまだ間もない頃に、なにか大きな物がつくりたいと

この大きな丸太に喰らいついたが、手に負えなくなり中断を繰り返した。
その間に3体の同型のオブジェクトが完成した。

その確実に掴んだイメージを、中断したオブジェクトに段階的につぎ込んでいって
今年2月の展示の後、再度トライして終わりまで辿り着くことができた。

この楠は、前工房時代に富士市の神社でいただいた丸太の中で一番大きなもの。

いろんなことがありながら、本当にたくさん削らせてもらった。

思い入れのある木だったので、形にすることができてよかった。

これでまた次に進めるのだと思う。

 

制作開始/2018.5.19

制作終了/2023.8.3

 

 

 

 

Tai fu

 

 

 

 

形を停めにいっている

いくつかの同型のオブジェクトを制作するうちに、今の作業がどのような段階かわかってきた。

造形物であれ家具であれ、整えすぎると きれいになるが線が弱くなるとか

つまらなくなるとか、いろいろな意見を見聞きしてきたが

あるところを超えると、異なる世界に入ると 自分の体は感じている。

ここにはぼくの持分がある。

 

 

今年は早くから大雨が多い

この前の台風2号では、家が心配だから早く帰った30分後に組長の連絡網が回ってきた。

道が崩れたので車は通れない、今から帰る人は交流センターに避難するようにと。

次の次の日は小学校の運動会。

迂回路は一応あるが、山を超えて戻ってくるルートで40分のロスになる。

その日はありがたいことに、崩れた道の向こうに住んでいる

息子の同級生の家族の車に乗せていただくこととなり、

側面が崩れて 狭くなった道を家族で歩いて通過した。

 

 

 

 

 

4LEGS

 

 

 

 

4LEGSを購入してくださった方から、嬉しい写真をいただきました。

昨年、リノベーションする新たな住まいに飾るオブジェクトを探されていた際に、

インターネットで見つけてくれました。

最近引越しをされて、いろいろなところに置いて楽しまれているようです。

オブジェクトを生活の中で楽しむ方に出会えて、とても嬉しい出来事でした。

 

 

 

 

 

びじゅつじょろん5

 

 

 

第3物           

 

私は藤枝市の山間部に住んでおりますが、

コロナ禍になって川に遊びにきたり自然の中に来る人が増えました。

それは極めて単純に自然に気持ちが緩和されるからだと思います。

この透過するような回復の感覚は、コロナが終わっても21世紀を生きる

私たちにとって、重要なものになると思います。

 

ぼくの制作する物はこのことに近いと感じています。

それは小さい頃から惹かれ続けている仏像のようです。

設置された変電設備、オーディオ、大杉、電柱、青い水門、オリオン座、

びく石、お守り、そして私の住む部落で採取された丸い玉取石。

人と人との間 この世界の平面上に依存の対象をつくる。

何かに頼り去りたい。通過的な拠り所。連なるお地蔵さんのようです。

 

街から森へ、森から街へ通過していく。

アスファルトから分離した鳥が飛ぶ 電波が流れている。

最適化という機能の最大の恵みと狂気

川は日々変形していて、今日もまたここに石が留まった。

土も水もイメージも流れている。

 

 

*今回の展示のステートメント

 

 

 

びじゅつじょろん5

 

 

 

びじゅつじょろん5/山のりんじ美術室f が無事終了しました。

お越しくださった皆様、ありがとうございました。

今回の展示会場は、瀬戸川上流の山間の旧幼稚園であったこともあり、

子供と園内の遊具で遊んだり、近くを散策したりする方がたくさんいらっしゃいました。

自然の景色を眺めながら、いつもとはまた違った展示体験だったように思います。

ゆっくりとした時間の中で、じっくりと見ていただきとても嬉しかったです。

 

旧幼稚園の一室を借りた空間は、近年制作しておりますオブジェクト群の第一到着地

として考えております。そのために、オブジェクトが着陸するためのヘリポートとなる台座(展示台)に注力しました。

それも含めたこの場での彫刻であり、家具制作者でもあるぼくにとっての

一つのオリジナリティであり、今後の道筋が見えたように思います。

これからもがんばってまいりたいと思います。

 

 

 

 

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。

今年は久々に展示を予定しており、ぼくの現在地を示せる年となりそうです。

 

 

 

Aki22

 

 

 

次の造形物の材を選定した。

これまでとは違う形態のシリーズ2作目。

ここまでくればあとは進んでいく

空気感とかもう疲れた 明確な意思のあるものをつくりたい。

もはやオートマチック まだまだ形は終わらない。

 

 

 

 

朝比奈川

 

 

 

 

台風から一週間経ちますが、川は濁り続けています。

家や工房の周辺でもたくさんのところで土砂が出て

川の横の壁が剥がれたり、道が陥没しているところがあります。

 

翌日は塞がった道を開通するため、一日復旧作業となりました。

土の増減に過敏に感覚が働いています。