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講師
大分経ってしまいましたが、昨年の手の愉悦展での縁で
1月の終わり頃、静岡文化芸術大学にゲスト講師として授業をしてきました。
「木のデザイン」という講義ですが、自分の場合は一番学んだ椅子に焦点を当てて
始点となったリートフェルト(赤と青の椅子)/モンドリアンのデ・ステイルから始まり、
転機となったジョージナカシマ、そしてデンマーク家具、スタジオファニチャー(コンテンポラリーファニチャー)、
それから自作のことなど話させていただきました。
時間配分がわからず、自作の話をする時間が少なくなってしまったところが心残りですが、
決して得意ではない私の話を聞いていただきありがとうございました。
この機会に、大学図書館にあった思い入れのある本が まだGA gallery Bookshopに残っていたので購入しました。
近現代建築の名作を一作品ごと本にしたシリーズがあったのですが、
これはオランダのシュレーダー邸を記録した物です。
この本には、ぼくが椅子に夢を抱いた一枚の写真が載っているのです。
講義内容を考える上で本の整理をしました。
懐かしい大学に入学した頃の、むさぼるようにみた本(雑誌)を紹介。
まず、建築家 安藤忠雄の「建築に夢をみた」
2000年の4月〜6月に週一30分のNHK人間講座という番組があったのですが、それをまとめた本です。
安藤忠雄のルーツを紹介しながら建築についての考えを話されています。
ここでコルビュジェのサヴォア邸、ミースのファンズワース邸はじめ、
バウハウスやスカルパなどなど近現代建築やデザインを知るきっかけとなりました。
そして、2000年8/15のBRUTUSの椅子特集。
いつも昼飯に半額のパンを買いにコンビニに行っていたのですが、その時にみつけた気がします。
まだ椅子に興味を持ち始めた頃で、いろんな素材やアイデアで こんなにたくさんの面白い椅子があるんだと、
そのキャラクターの多様さに驚きました。
またブルータスのレイアウトや紹介の仕方が綺麗でいい感じなんだな。
2021.01.04 Monday
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2019.12.20 Friday
長野2
2019.12.13 Friday
長野
11月 長野県に親族で旅行に行って参りました。
妻方の父の憧れ。縄文
向かったのは茅野市にある尖石縄文考古館。
八ヶ岳山麓の豊かな自然を舞台に、今から約5000年の昔、縄文文化が繁栄。
1986年に土偶(縄文のビーナス)、2000年に土偶(仮面の女神)が発掘される。
今回は残念ながら、他の展示に貸し出し中ということで複製でしたが
ずいぶん前に東京で見たとき、素朴という言葉は使えない、
高次元な精神性を感じたことを思い出しました。
発掘された出土品や、資料を眺めていると、
造形や模様、キャラクターの要素を 引用したり再構成したりして、
みんなでイメージを共有して造形を楽しんでいる様にもみえる。
八ヶ岳があり諏訪湖があり、広大な畑や紅葉に満ちる広葉樹。
土偶というイメージを通して、もりもりとした、ふくよかな風土を感じた。
こんなイメージと生きた人間のことを思う。
下の写真の縄文のビーナスは、
上から見ると鍋のような冠のてっぺんに、ぐるぐるのアンテナの様なものがあって、
そういうところが気になるところ。
その後、尖石温泉 縄文の湯へ